入力データの作成から、SPHIファイル作成までの手順を以下に示します。
1.全地点管理ファイルと地点管理ファイルの準備
■全地点管理ファイル
コンター作成に使用したい ”測定点の座標” と ”各測定点の詳細情報を含むファイル(=地点ファイル)” のファイル名の情報を含んだファイルです。
フォーマットの詳細はこちらを参照ください。
■地点ファイル
測定点の日付毎の計測結果の情報を含んだファイルです。このファイル名は、全地点管理ファイル中の地点ファイル名に対応する必要があり、全地点管理ファイル中に記載された地点ファイル名の数だけ、この地点ファイルを作成する必要があります。
フォーマットの詳細はこちらを参照ください。
2.作業フォルダの作成
パソコンのハードドライブ中にフォルダを作成し、1で作成した全地点管理ファイルと地点管理ファイルをコピーします。
3.SPHIファイル作成
メインメニューの中のKriging2をクリックし、2までで用意した、全地点管理ファイルと保存用のSPHIファイル名指定し、OKボタンをクリックするとSPHIファイルが作成され、それが自動的に読み込まれ、コンター図が表示されます(作成モード、分割数、オプション、については以下の設定機能をご参照ください)。
ソフトを終了後、再度このSPHIファイルを読み込みたい場合は、
ファイルメニュー、ロード、SIMPLE PHIと順にクリックしてSPHIファイルを指定しOKをクリックします。
■設定機能
【作成モード】
・INDEX番号
地点ファイル中のINDEX番号を指定してPHIファイルを作成する場合は、このラジオボタンを選択し、エディットボックスに番号を入力します。
・日付
地点ファイル中のDateを指定してPHIファイルを作成する場合は、このラジオボタンを選択し、プルダウンメニューで日付を指定します。なお、該当する日付が地点ファイル中にない場合は、指定した日付より過去のデータで直近のデータが採用されます。
【分割数】
各軸方向の空間の分割数(解像度に比例します)を次のように設定することができます。
・デフォルトを選択した場合で、データが2次元の場合
短軸(Lshort)を100分割します。この時の幅をΔshortとすると、長軸(Llong)の分割数は、Llong/Δshortとなります。
・デフォルトを選択した場合で、データが3次元の場合
x軸、y軸、z軸方向をそれぞれ30分割します。
・カスタムを選択した場合
x軸、y軸、z軸方向を入力値でそれぞれ分割することができます。ただし、NX、NYは2以上の整数、NZは1以上の整数を入力してください。
*注意:データが3次元の場合で、分割数を大きくした場合は、処理時間が増大しますが予めご了承ください。
例)
CPU:ペンティアム4の3.0[GHz]
分割数:NX=NY=NZ=30
処理時間:13[秒]
【オプション】
・ブランクファイル
可視化したくない(空白にしたい)領域を定義するためのデータファイルです。
このファイルのフォーマットは、こちらを参照してください。
この機能を使用する場合は、「ブランクファイル」のチェックボックスにチェックを入れ、「選択ボタン」からブランクファイルを選択してください。
※バージョン5.0以降では、任意のブランク(マスク)領域を作ることができるので、このオプション機能は使う必要はないです。
詳細は、こちらのチュートリアルを参照してください。
・分散値を保存
クリギングの分散値を保存したい場合は、このチェックを入れてください。
「変数名_VARIANCE」という名前の変数が全ての変数に対して追加されます。
使用メモリが約2倍になるので必要な時以外はOFFにしていた方が良いです。
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